PP(ポリプロピレン)の種類
ポリプロピレンには、ホモポリマーとコポリマーがあり、更にコポリマーにはランダムコポリマーとブロックコポリマーがある。 ホモPPはプロピレンの単独重合体である。 ポリエチレン(エチレンの単独重合体)と比較して、耐低温衝撃性が劣り、これを改良するために、エチレン―プロピレン共重合体が開発された。
ホモPP
ポリプロピレン単体のみからなる重合体であり、結晶性は高い。ホモPPでも触媒の選択・プロセスの相違・更には各メーカーの市場性格の差異によりその物性は微妙に異なるが、ブロックPPほどの品質差は出せない。
ランダムPP
共重合モノマーとしては、エチレンが一般的であるが、1-プテンを使う共重合体もフィルム分野を中心に実用化されている。ランダムPPの場合、少量のエチレン(通常4~5wt%以下)がプロピレン連鎖中にランダムに取り込まれている。従ってエチレンは規則正しいプロピレン連鎖を阻害する形で入るため、ポリマーの結晶性は低下する。
ブロックPP
共重合モノマーとしては、エチレンが一般的である。実際に工業生産されるブロックPPは、混合物の形を採っている。実際には、本来のブロック成分はほとんどないと言われている。
☆再生材利用の時に上記の種類を理解して使用する必要がある。
あまり知られていない豆知識です。