射出成形概要
射出成形はプラスチックの成形方法で一番普及している加工方法である。 基本的にはこの方法が開発された50年前と殆ど変わっていない。
プラスチック原材料をホッパー口より供給しスクリューの回転によりヒーターで熱せられたバレル内を前進し、その工程で加熱、加圧により溶融します。バレルの先端部のノズルより高圧で金型のキャビティー内に射出し、溶融材料が冷却・固化してから製品を取り出すといった工程である。
現在は成形条件の安定を図る技術が発達してきています。
近年は電動機と呼ばれる、全ての制御がサーボモーターで行う成形機が主流となり、それまでの油圧制御に代わってきています。
その他、計量の安定、高速射出時のスピードの安定、可塑化の安定と様々な成形条件の安定策が施されてきています。
問題となるのが成形条件の設定が製品形状、金型の出来で大きく変わってしまう事です。この事から分かるように、成形条件の適正化は各企業の技術者の能力によります。
当社のように製品設計、金型設計、製作、射出成形と全てのノウハウを有している企業は少ないと思いますが、
良い製品を作るといった目的では重要度は下記の割合をイメージしています。
製品設計 | 金型 | 成型 |
---|---|---|
50% | 35% | 15% |
製品設計の重要度が50%と一番高い数値となっています、製品の要求性能を発揮するためには成形技術や金型構造を踏まえる必要がありますが、何より製品設計が大切です。
製品設計をしっかり行いますと非常に高い要求性能に対応出来ますし、安心・安定的に製品を供給することが出来ます。