引っ張り強さ
プラスチックの強度を把握する基礎となるデーターの一つがこの引っ張り強さとなる。
下記の様な引っ張り試験片を作り、上下で固定した試験片を引っ張り歪んだ数値と引っ張り応力から最大の応力を求め、単位断面積当たりの最大応力を引張り強さで表す。
弾性体の場合は弾性変形後破壊され、最大点力を示します。(繊維強化樹脂等)
粘弾性体の場合は弾性変形後粘性変形を起こしますが、概ね弾性変形の最大点力が引張げ強さとなります。(ABS・PC等)
引張強さは製品にボイドやウエルドライン等の欠陥がある場合は極端に低下し、製品の使用上大きな問題となります。
当社では上記の欠陥を抑え安定した強度を実現するノウハウを保有しています。
上図の様にひずみと応力の関係は正比例している訳ではないので、製品設計において引っ張り強度はあまり参考にしない方が良い。
引っ張り試験片