耐熱温度
エンジニアリングプラスチックの特徴の一つは耐熱性が高いことです。
この性質のおかげで自動車エンジン部品、高密度電気、電子部品等、耐熱性が要求される分野への応用が可能になりました。樹脂の耐熱性はポリマー分子の結合エネルギーに起因しています。
耐熱性が高い樹脂とは主鎖の結合エネルギーが大きい樹脂であることを示しています
・短期耐熱温度
短期的な耐熱性は荷重たわみ温度と呼ばれる方法で実測します。
長方形の試験片の両端2点を支え 中央に荷重を加えた状態で温度を上昇していき、変形が生じた時の温度と定義しています。
・長期耐熱温度
樹脂を長期に使用する場合、耐熱性の判断基準に荷重たわみ温度を用いることは、必ずしも適切とは言えません長期使用条件での耐熱性評価には別な方法があります。
UL規格では数万時間の高温暴露により物性が半減する温度と定義しています。