熱膨張係数
熱膨張率ともいい、温度の上昇によって物体の長さ・体積が膨張する割合を、1K(℃)当たりで示したものである。樹脂の熱膨張率は、温度依存性があり、転移点で急変します。
そのため、寸法精度の要求される用途で樹脂を用いる場合、使用温度範囲内に転移点を持っていないことが、材料選択の重要なポイントになります。
また、熱膨張係数は、冷却固化の際の成形収縮の解析にも絶対必要なデータであるともいえます。
ガラス繊維等の強化材の場合は異方性があり、流れ方向とその直角方向では熱膨張係数が大きく異なります。