12月を迎えて
12月になり、展示会等あわただしくなっています。
IMP工法のプレゼンで興味を持っていただく企業に温度差が出てきています。
IMP工法は様々なメリットがありますが、実証例を徐々に増やしているところです、
開発してあまり時間が経っていない技術とはそのような性格がありますが、
この状態の技術をいち早く取り入れる企業は元気な企業と言ってよいでしょう。
自動車業界は軽量化が急務な業界ゆえにIMP工法の取り組みが盛んですが、
電機業界となりますと、まだ本工法のメリットが具体化していないと思われます。
しかし、外国の家電企業からのアプローチが最近盛んになってきています。
他社よりも早く、他社よりも優れた商品を作ることが業界での優位性を
保つ上で大きな意味を持つと捕らえている企業が多いと言う事です。
以前、SONYや松下が優れた商品を世に出し続けていた時代は
同じマインドでの企業経営を行なっていたように思えてなりません。
その意味でも今、国内の家電企業が急速に力を失いかけているように思います。
日本が得意とした優れた作りこみ、機能に付加価値を付ける考え方が
通用しない時代になってしまいました。
Iphone Ipadに代表されるコンテンツや使いやすさ、ファッション性などが
商品の価値となってきています。
元の時代に戻る事は無いでしょうから、日本の家電業界は右肩下がりの状態が
続くことと思います。
この事を考えると国内から海外に生産拠点をシフトして競争力を維持する事に
躍起になっていた時代に次の手を打つ必要があったのではないでしょうか?
自動車業界でも海外生産のシフトが進むことになるでしょう、
既に今の自動車の乗り心地は十分であり、これ以上の乗り心地を追及しても
それほどの付加価値には繋がりません。
そうするとやはりファッション性や使いやすさを求める事になります。
自動車業界の場合はEV化が今後しばらく続きますので、すぐに家電化するとは
いえませんが、注意が必要です。