変えるちから
先日、ある会議に出席した。
時代の変化に合わせて組織運営を変えていこうとの呼びかけで召集され
合計6回の会議を行い、答申を作成するといったものである。
今回は5回目の会議で、ほぼ骨格が決まり一安心している。
しかし肝心の中身については不満だらけである、殆ど変わっていないのが現実である。
経営者で組織された会であるが、若い世代が成長してこないといった現実に対する
組織改革の話し合いなのに、多くの出席者がこの事を重要視していないのか、
地域格差が発生しているのか、会社経営に危機感を感じていないのか
重箱の隅を突っつくような話になって、大枠を決める事が出来ない。
経営者の能力で大切な部分が、将来を見据えて現状をどのように変えていくか
といった能力が必要である。
当社のような製造業はそれでなくても右肩下がりの業種なため、
ここいらへんの意識が高いのかもしれないが、
変えるちからは今後の会社運営には不可欠な能力となる。
それには経済全体の流れ、業界の流れ、方向性を理解する能力も必要となる。
その上で会社の方向性を決め、実行していく能力となる。
私は変えるちからを無くした経営者は経営者の立場から降りるべきであると考える。
個人経営で従業員がいないのであれば話は別だが、
社員を大勢抱えている場合、変えるちからを持っていない経営者は会社にとって
罪であると思う。
変わらない事により衰退していく企業は消えるべくして消えていく運命にあると思う、
社会が悪いから、政治が悪いからと他人に責任を転嫁してはならない。
本来は企業とは経営者の物ではなく、社員全員の物と認識しているのであり、
会社の舵取りは全員で方向性を決めていくのがベストではあるが、
社員にそこまでの能力を求める事は出来ないし、
能力があるのでしたら次期経営者として教育をさせる必要が出てくる。
なにはともあれ、変えるちからが本当に必要な時代である事を多くの方に理解してもらいたい。