8月を迎えて

8月になり、暑い日が続きます。
㈱ユーシンが社長を公募するといったニュースが話題になっています。
一部上場の2500名の会社の社長が後継者難であるこの国の
企業の行く末が不安になります。
社員の中に会社の文化を継承する人材が一人もいない事、
任せるに値する人材が一人としていない現実がここに存在します。
ユーシンといえば自動車用電装品が主な商品で、海外との取引が
多くなる昨今で英語力が必要との社長のコメントであるが、
英語力を持った人材はかなり多く存在すると思う。
海外留学をそこそこ経験していれば問題なく意思が伝わるであろう事は
想像が付く。
問題は企業のトップがビジネスの最前線で様々な決断を下す必要に
迫られているという事である。
一部上場企業からして、個人一人の能力を問われるのである、
通常であれば組織力が個人の能力を勝ると思うが、
実際は時の流れの速さにより、組織力が機能しなくなった現れであろう。

大企業がこの状態である事は、中小企業はもっと深刻である事は
容易に想像が付く。
現に私の所属している中小企業団体での後継者難はかなり
ひどい状況である。

現在、高卒者の5割、大卒者の3割が就職出来ない状況にあると言われている。
この数字も諦めずに就職活動を行っている数字であり、
諦めた人やアルバイトで生計を立てる人は含まれていないので
数字以上に深刻な状況が続いている。

一方では後継者難、人材難、もう一方では就職難である。
成果主義と言い出してからずいぶん時が経つが、
企業の取り巻く環境が需給ギャップを生んでいる。
各企業が生き残るには良い人材の確保が生命線となる日が来ているように思う。


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