真円度の改善（IMM工法のメリット）
金型を精度良く真円に加工しても成形品が歪み、真円度を大きく損ねることが多くあります。特にドーナツ形の製品においてはゲート位置のアンバランスから生まれる様々な現象が歪を招き、真円度を損ねます。ゲートバランスをある程度バランスよく配置することで、ある領域までの真円度は出ますが、それを超える高い真円度を要求する場合は別の方法を取らなければなりません。ゲート部の高充填領域とウエルド部の低充填領域や、繊維状添加剤の入った材料の場合はウェルドライン部の表面の凸やウェルドライン部の曲げ強度不足からくるウエルド部の変形はゲートバランスでは解決しません。
ＩＭＭ工法はこの様な問題を根本から解決することのできる加工技術であり、優れた真円度を安定的に実現する技術です。