気泡のコントロール
写真はPOM樹脂(ジュラコン M90-44)の、一辺が12mm、長さが200mmの角柱の製品のカットサンプルです。
ご覧の通り通常成形において気泡が発生しており、外観はそんしょくの無い製品ですが、
内部にはこのような欠陥が潜んでいます。
ボイドは肉厚製品には必ず発生しますが、一般的な肉厚の製品に対して、成形条件で100%制御できない不良として知られています。それは発生原因に起因するものです。
IMP工法はボイド制御技術として開発したものであり、今まで当社にボイド制御の御依頼を頂戴している事例としまして、
①レンズ使用のためにボイドを無くす
②樹脂製品に圧縮力が加わる
③樹脂製品にねじれ力が加わる
この3種類の要求性能に限られています。今後、他の要求も出てくるかもしれませんが、3種類の要求性能が高次元で必要な場合はIMP工法を採用することになります。